ランプ
UV装置で使用されるランプは、水銀ランプ・メタルハイドランプとハイパワーメタルランプの3種類。
さらに2種類の冷却方式、水冷・空冷とオゾン発生有無のカテゴリーがあります。御社それぞれの作業用と、素材に合わせて最適なものをお選びください。もちろん当営業部にご相談いただければ、その都度最適な商品をご提案いたします。
ランプの種類
UV装置で使用されるランプは大きく分けて3つ。それぞれ、用途・材質によって使い分けられます。
水銀ランプ | 石英ガラスに高純度の水銀と希ガスを封入したランプ。 365nmの波長を主波長とし、254nm、303nm、313nmの紫外線を放射。他のランプと比べ、短波長紫外線の出力が高く、クリアー塗料のコーティングなどに適しています。 |
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メタルハイドランプ | 発光管の中に水銀に加え、金属をハロゲン化物の形で封入したランプ。 200nm〜450nmまでの広範囲での紫外線スペクトルを放射可能。水銀ランプに比べると、300〜450nmの長波長紫外線の出力が高く、印刷インキの硬化などに適しています。 |
ハイパワーメタルランプ | メタルハイドランプとは違った金属を封入したランプ。 メタルハイドランプと比べて、400nm〜450nmの出力が特に高いのが特長。顔料入りの厚膜塗料硬化などに使われています。 |
冷却方式
冷却方式は2つ、現在は空冷式の製品が多いものの、設置場所やクリーンルームなどでは水冷式が有利な場合もあります。
空冷式 | 空気を排除することによって、ランプの冷却を行います。 紫外線の効率や、メンテナンスの点で水冷式より優れています。 |
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水冷式 | 水冷ジャケット管を使うことにより、ランプの冷却を行います。 空冷式との違いは、排気ダクトが不要である点。そのため、照射装置の専有スペースが狭く、セット困難な胴間UVや空気の対流を嫌うクリーンルームなどでも使用されます。 |
オゾンの有無
UV照射段階では人体に有害なオゾンが発生するため、排気が必要です。排気できない場合は、オゾンレスタイプがおすすめです。
スタンダードタイプ | 透過性の高い石英ガラスを使用し、効率よく紫外線を照射します。 通常の装置にはほぼスタンダードタイプが使われています。オゾンの発生に対しては、屋外に排気することで対応できます。 |
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オゾンレスタイプ | オゾンが発生する短波長紫外線をカットし、オゾンの発生を減少させたタイプ。 感光性樹脂の効果に短波長の紫外線が必要な場合は、効果の効率が低下する場合があります。主に、屋外への排気ができない場合などに用いられます。 |
低温キュアーシステム
コールドミラーと熱線カットフィルターに加え、送風を行うことで、さらに低温キュアーが可能となるシステム。
低温キュアーシステムの原理
UV装置における低温キュアーの要請がますます高まる中で、当営業部がその独自の新技術を持ってつくり上げたのがこちらのシステムです。
高出力ランプと温度上昇を極力抑える紫外線の照射効率を一気に高める、業界初のコールドミラーを組み合わせました。
そのため、熱を嫌う電子部品などの精密加工分野やハイテク分野において更なる機能性、効率向上に成功。
加えて当システムでは、熱線カットフィルターと送風を同時に組み合わせているため温度性能が一層向上し、低温キュアーの質向上をもたらしています。
温度データー
ランプの導入をお考えのお客様は、まずはお気軽にご連絡ください。 担当者が皆様のご要望をお伺いいたします。 お問い合わせに関しましては、ウェブサイト内お問い合わせフォームもしくは、たけでんFAシステム営業所 黒川までお電話/Faxにてご連絡ください。